ノーベル化学賞及び平和賞を受賞している故ライナス・ポーリング博士、日本では故三石巌氏、その他多くの科学者などが提唱しています。
簡単に言うと、体質の弱点をビタミンの摂取量で補おうとする考え。高タンパク、高ビタミン食が基本となります。
全ての細胞の核の中にある遺伝子DNAにある遺伝情報は、全てタンパク質の作り方であり、更にそのほとんどは具体的な物質の作り方ではなく物質を作るための『酵素の作り方』です。つまり、遺伝子DNAには、目や口や肝臓や髪の毛や神経や筋肉や皮膚などのの作り方が書いてあるのではありません。それらを構成する物質を作るために使う酵素の作り方しか書いてないのです。その酵素の形が個人個人で少しずつ違い、そのために個人差が生まれます。
#酵素の形が人それぞれで少しずつ違わけ
活性酸素やその他の影響で、遺伝子のDNAは損傷し、突然変異を起こす。この突然変異の度合いが大きいとその部分は役に立たないので、その遺伝子を持った個体は生存できない。しかし例えば2千個のアミノ酸からなるタンパク質のうち1つのアミノ酸が違うだけ程度の変異ならば、その個体は生き残るのでそのまま突然変異はその子孫へと受け継がれる。このような突然変異が積み重なって、個人差となる。
酵素は物質を反応させ、新しい必要な物質を作り出す『鋳型』のようなものです。そして酵素は反応する時にはいろいろなビタミンが必要となります。つまり、酵素に、1.材料となる物質、2.反応を補うビタミンの2種類がはまって初めて身体に必要な新しい物質ができます。
#例えばコラーゲンは、材料となるグリシン、プロリン等のアミノ酸と、ビタミンCがあって初めて酵素が働き、コラーゲンとなる。
ところが遺伝子DNAに書いてある酵素の形は個人個人で微妙に違います。従って、酵素にビタミンや反応する前の物質が(1)はまりやすい形の人と、(2)はまりにくい形の人と、(3)全くはまらない人ができます。
(1)はまりやすい形の人・・・・・ビタミンや材料の摂取量が少なくても反応が進む人。所謂丈夫な人です。
(2)はまりにくい形の人・・・・・ビタミンや材料の摂取量が多く必要になる人。例えば粘膜を作る酵素の形が悪ければ、花粉症や、胃弱。インターフェロンを作る酵素なら、風邪を引きやすいという感じです。
(3)全くはまらない人・・・・・酵素による反応が進まないので身体に必要な物質ができない。所謂先天性の病気になる。○○酵素欠損症です。
(1) と (2) の人のビタミン必要量の差は1:100くらいあると言われています。
もちろん全部の酵素の形が悪い人なんて生きていけませんから人それぞれ形の良い酵素も、良くない酵素も持っているわけです。これが「人によって『体質』が違う」ってことになるわけです。
体質の弱点をビタミンの摂取量を増やすことで補おうとするのがメガビタミン主義です。
粘膜の弱い人はビタミンA、風邪を引いたらビタミンC、肩こりの人はビタミンB1のように補うわけです。「酵素反応を円滑に進め、身体に必要なものを必要なだけ身体が作れるようにする。」ことが目的ですから、当然、酵素のもとになるタンパク質も必要です。よって高ビタミン、高タンパクということになります。
ガムシャラにたくさん摂るわけではなく、例えばタンパク質はプロテインスコア100に換算して、体重の1000分の1。ビタミンCは2g、風邪を引きそうだったら増やす。という具合です。
タンパク質、ビタミン、ミネラル、スカベンジャー(活性酸素除去物質)、免疫強化物質ってところです。何だか怪しい健康食品広告のようですねえ(^^ゞ
発病前から
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発病後増量
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発病後新たに追加
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◎:効果を実感! ○:摂らないと何か体調がヘン △:はっきりした実感なし
栄養素名
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製品名
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飲んでる理由
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備考
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◎タンパク質 | メグビープロテイン | 全部食物で摂るには無理がある(カロリーオーバー) | 牛乳と一緒に1日2回 |
◎タンパク質 | ヘパティッサンC錠 | タンパク質を増量したい時 | 風邪、疲労などでさらに増量したい時。外出時の携帯用にも。 |
○ビタミンA |
チョコラA | 粘膜が弱め。 | 1日1回 |
◎ビタミンB1 |
硫酸チアミン散「マルイシ」 | 肩こりと居眠り。筋肉系に | リンゴジュースに溶かして、1日数回 体調により増量 |
△ビタミンB2 |
ハイボン錠 | 口内炎が出来やすい。 | 1日1回 |
△ビタミンB6 |
ピリドキサール錠 | 神経ビタミン | 1日1回 |
△ビタミンB12 |
コバメチンカプセル | 神経ビタミン | 1日1回 |
◎ビタミンC |
アスコルビン酸K | 基本ビタミン、活性酸素対策 | 1日3回 風邪の時などは増量 |
○ビタミンE |
ビゼラックスハイ | 基本ビタミン、活性酸素対策 | 1日1回 |
○ニコチン酸 |
ナイクリン | 代謝に大きく影響 | 1日3回 |
◎コエンザイムQ* |
アクトザイム | 細胞の代謝を助ける(特に心臓に期待) | グレーシプドエキス、シソ油、葉酸他。1日3回 |
◎イチョウ葉エキス |
GBE-24 |
活性酸素対策、ボケ防止(天然ボケには効かない!) | フラボノイド、ギンコライド他。1日2回 |
△大豆イソフラボン&ミネラル |
イソフラボーン | 女性ホルモン減少に関わるいろいろ+ダイエット(効果は?) | カルシウム、マグネシウム、亜鉛、珊瑚末、酵母他。1日3回 |
◎免疫強化食品 |
インターパンチ |
免疫異常のサルコイドーシスに対抗するため | カボチャ種子、オオバコ種子、ベニバナ、スイカズラ花他。1日2回 |
○ビタミンB群 |
デスクワンゴールド |
神経ビタミン | 1日2回外出時の携帯用が主 |
*コエンザイムQ・・・2004年の9月、テレビ番組で取り上げられ、全国的に大ブレーク。その結果手に入らなくなり、飲まなくなって二週間で突然不整脈が頻発。怠けウサギの心臓に効いていたらしい(*_*) (2005.2月)
風邪はビタミンCと、タンパク質やその他のサプリメントそれでだめなら+漢方薬で治します。一般の風邪薬はほとんど飲んだことはありません。
#通常は風邪ひく前から気をつけて「危ない」と思ったらサプリメント類(特にビタミンC)を増量します。それを怠って 風邪ひくとウチでは「まぬけ」と呼ばれることになっています。(^_^;) まず葛根湯!(漢方薬)これは「寒けがする様な気がする」の風邪の症状が出る前に飲みます。肩こりでも使う処方なので、気軽に「風邪ひくかも」くらいの時に使ってしまいます。熱いお湯に溶かしてゆっくり飲むと、体が中から温まって、風邪のゾクゾクした寒さが背筋から抜けて行く感じがして、筋肉が緩む感じがします。ここで怠けウサギの風邪は8割以上食い止められます。でも2回(4時間置き)飲んで効かなければ「時既に遅し」。風邪と戦うことになります。 ビタミンC(原末:局方品)は通常1日1g(1000mg)×2〜3回を1日5回くらいに増やします。(症状によってはもっと多くなることも、あ〜すっぱい (>_<)) ビタミンAもいつもの1.5倍から2倍くらいを取ります。これで風邪で痛んだ粘膜の再生を助ます。 症状が出てきたらしょうがない、ビタミンCと栄養剤(ドリンク剤が主)を飲みつつ、症状に対応する漢方薬で応戦。タマゴなど食品やタンパク製剤を利用してタンパク質も意識して多めに取ります。 鼻水(小青龍湯など)、のど痛(駆風解毒湯など)、せき(麦門冬湯など)、頭痛(五苓散、イチョウ葉エキスなど)、食欲不振(柴胡桂枝湯など)とそれぞれに効く漢方薬があるので、経験から適当に効きそうなのを飲んで(どれもおいしくない)じっと耐えます。 #漢方薬は症状や体質などによって処方が変わります。例えば鼻水なら、水のようか、固まっているかで違うものをつかいます。 できるだけ大人しく暖かくして早寝して、体力の回復を待ちます。→復活(^o^) 風邪薬で無理に症状を押さえるより、かったるさが残らないので回復が早い気がします。 ビタミンC(原末)と葛根湯(有名なK社のはあまり効かない)は特にお勧めです。 2005.2月 |