1.19(火)続き 相変わらずズリズリとデータ一式を抱えて、循環器科の外来にたどり着いたぼやきガメと怠けウサギ。まず目に入ったのは循環器科の受付のカウンター。そこにいた係の看護士さんに用件を伝え、データ一式を渡す。看護士さんはM先生に用件を伝えてくれ、M先生の診察室の前で待つように言われる。
F大の循環器科の外来は診察室へのドアが10個以上並ぶ廊下の一角にある。各診察室のドアの前には長イスがいくつか並び、そこに患者らしき人々がぎっしりと座っている。ドアに『診察時間が○○分遅れています』なんて札がかかっている診察室もある。M先生のドアには時間の札は無く、ほっとする。何とか空き席を見つけ、座って待つぼやきガメと怠けウサギ。予定より早く済むかな?ちょっと期待する怠けウサギ。しばらくして名前を呼ばれる。
中に入ると、M先生がデータを眺めていた。怠けウサギの医学部の教授のイメージはでっぷりした恐いおじいさん。実は母校の眼科のI教授〜〜学生オケの顧問 (^_^;) ところがM先生は中肉中背の落ち着いた研究者風の紳士、メガネの奥の大きい目が良く動く。恐い感じの方でなくてよかったぁ。
M先生はデーターを眺めながら「これだけでは僕も何とも言えませんねえ。」そうなの?更にしばらく考えたM先生は「ガリウムシンチはウチの機械のほうが感度が良いのでたぶん出ると思います。やってみませんか?」と言う。ガリウムシンチはガリウムを体内に注射で入れてから2日間後に測定する。ということは最低もう一度来なければならない。そんなに何度もここに通うのは困るぅ。すかさずぼやきガメが「遠いので何度も往復するのは無理です。」とキッパリ言う。「・・・そうですか、仕方がないですね。」ちょっと残念そうにM先生。
「では、心エコーだけでも。」とM先生。「心エコーは熟練の人がやらないとうまく異常が出ないから、今からもう一回撮りましょう!」え?まだ検査?さっきガリウムシンチを断った手前イヤとは言えず。「その結果を見ながらまた後でお話しましょう。はい。」診察室を後にするぼやきガメと怠けウサギ。もう12時は回っている。お昼ご飯は当分お預けになりそう。看護士さんに手続きをしてもらい、胸部X線撮影と心エコーに向かう。
まずX線撮影室へ。受付をして、いくつかの扉がある狭い廊下の壁にひっつくようにして並ぶ長イスに座るぼやきガメと怠けウサギ。名前が呼ばれるのを待つ。
ここの廊下は病棟との通路になっているらしく、点滴を付けた人や車いすに乗っている人、あるいはスタスタと歩いている人など、おそろいのパジャマ姿(病院で貸し出しているのかな?)の入院患者らしい人たちが通っていく。その他にも連れだって雑談しながら歩くの若いドクターらしき人々、売店の袋を持った看護士さん、時計を気にする年配のドクターなど、かなりの人が行き来する。そのザワザワした廊下の、歩く人の会話がハッキリ聞こえるくらいの距離の長椅子に、数人のX線撮影の順番を待つ人がじっと座っている。お昼過ぎのこの時間でも結構な人数だ。ともかく狭い。落ち着かない。
「怠けウサギさ〜ん、○の扉からお入り下さい。」名前を呼ばれて扉を開ける。扉のすぐ向うは小さい部屋になっていて、衣服をそこで脱ぐ。壁に張り紙。
『当院では身体への影響を最小限にするため放射線の出力を小さくしています。撮影の際は撮影部位には衣類は着けないで下さい。』というような趣旨のことが書かれていた。
え?普通は肌着一枚くらいは身につけて撮影するのに無し?ちょっと驚く怠けウサギ。そうなっているんじゃしかたがない、ちょっと恥ずかしい気もしたが、取りあえず衣服を脱ぎ撮影室へ。
中に入ると比較的広い部屋にX線撮影機らしき機械が3台あり、側に白衣姿の係の女性がバインダーを持って立っている。3人いる患者以外で部屋にいるスタッフはその女性のみ。機械を扱う放射線技師さんの姿はない。覗き窓すらない。どうやって撮影する人と連絡しているんだろう?不思議に思う怠けウサギ。患者は女性のみ、それも胸部の撮影の人ばかりのようだ。
係の女性はテキパキと患者を各撮影機に振り分け、撮影の姿勢を指導する。怠けウサギの前の年配の女性が撮影機の前に呼ばれる。係の女性が機械の前の姿勢を整える。怠けウサギも呼ばれ機械の前へ。その間に前の人の撮影「はい、息を吸って、止めて・・・・はい、楽にして。」お決まりの号令もこの女性がかける。次は怠けウサギ。同じようにして終了。上半身脱ぐのはちょっと抵抗があったけど、あそこまで必要最低限の人数で女性スタッフならば許せる・・・・かな。(^_^;) それにしてもあの係の女性、弱いとは言えいつも放射線を浴びていて大丈夫かなぁ、同性として心配。
続いて心エコーへ。心エコー室のカウンターで受付をして、すぐ前の長イスに座って待つぼやきガメと怠けウサギ。結構時間かかるなあ。
心エコー室は売店のすぐ側にあり、ドアが開いていて、前の廊下をぞろぞろ歩いていく若者たちが見える。たぶんここの大学生。明るく活気がある。対照的に心エコー室は、入り口のカウンターこそ明るいが、その奥にはカーテンで仕切られた小さな暗い測定室。静かに患者が出入りする。点滴をつけた子供がいたりして・・・・
「怠けウサギさ〜ん、お入り下さい。」測定室のカーテンから若い落ち着いた感じの女性が顔を出す。あ、女性の測定者だ、よかった。ほっとする怠けウサギ。どうも男性が測定者の心エコーにはいい思い出が無い。
いつものことだが測定室は心エコーの画像を観やすくするためか必ず暗い。奥にあるベッドに着衣を脱いで横になる。身体にタオルをかけてもらう。「横を向いて楽にしていて下さい。」測定者はモニター付の機械を操りつつ、左胸に端子が当てる。優しくスムーズに測定がすすむ。やっぱり女性の方が上手だなあ。
しばらくして、突然せき込む怠けウサギ。数日前小ウサギと調子に乗って長く散歩して引いちゃった風邪。風邪を引くとすぐセキにくる怠けウサギ。ちょっと低めの室温のところで服を脱いだので、身体が冷えたらしい。ゴホゴホゴ、ホセキが止まら〜〜ん。「すみません。(ゴホゴホゴホ)」と怠けウサギ。「大丈夫ですよ。」と言いつつ困った顔の測定者。セキをすると身体が動いてしまい、検査が出来ない。
ゴホゴホゴホ・・・・(数分間中断)・・・・(何とかセキが止まりしばらく検査続行)・・・・ゴホゴホゴホ(再びセキ)・・・・(数分間中断)・・・・(セキが止まりしばらく検査続行)・・・・ゴホゴホゴホ・・・・
なんてことを繰り返して、やっと終了。普通の倍の時間がかかってしまった。「測定結果が出るまでしばらくお待ち下さい。」と言われたので測定室を出て、受付の長イスにいるぼやきガメのところに戻る怠けウサギ。しばらくボケッと座っていると「測定結果は直接外来に送りますので、行かれてよろしいですよ。」と受付の人に言われる。そうならそうと先に言ってよ〜〜!!心エコー室を後にするぼやきガメと怠けウサギ。待ってた時間はなんだったの〜〜。