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カテーテル検査前の説明 カテーテル検査 カテーテル検査翌日 

検査の結果と今後の説明

ヘンに忙しい入院初日

2003.12.2(火) 本日入院。カテーテル検査を受けるための1週間程度の「検査入院」ということである。「午前中の10時までに来て手続きをして下さい」といわれて病院に出向く。受け付けして、循環器の外来へ。「レントゲンと心電図と血液と尿をとって下さい。」といわれる。

 レントゲン室1階 → 心電図室2 階 → 尿を置いてくるところは心電図室の隣(2 階)→ 採血は1 階。階段を上り下り。送ってきてくれたぼやきガメが後から荷物をもって必死で着いてくる。「こりゃ心臓が悪くなくてもきつい!」

 やっと病棟へ。まずナースステーションへ行く。出てきたのは外来とは別の男性看護士さん。ちょっとびっくり。「体重を計って下さい」と言われてナースステーションの前の身長と体重が同時に計れる機械に乗る。体重が3キロ以上増えているのにびっくり。

#足にはむくみの兆候が全く無かったので気が付かなかったのですが、その時の怠けウサギは心不全のためむくんでいたらしい。お腹のまわりに水が溜まっていたと思われます。本人は単に太ったと思っていた。(^^ゞ

 「前の方の退院が遅れているので、こちらへ」と言われて、使っていない病室に通される。ここで「入院の処注意」のようなことを聞く。看護士さんはソフトムードなのに、てきぱきしていて、頼りがいがありそう。声が大きい。ぼやきガメも安心した様子。この病院、古いせいかあれやこれや噂はあったのだ。

 「前の方が退院が遅れています。準備ができるまで、あと1時間ぐらいお待ちいただかないと」という話。そんなに待っているのもなんなので、用足しもあって、早速初の「外出届け」を出す。

 「午前9時30分〜10時に来院してください。」って入院のしおりにはあったけど早く来る意味あったんだろうか。

#入院中退院する人をたくさん見たけど、みんな午後の退院だったし。


 サルコイドーシスなので、医療補助を受けるために特定疾患の手続きしなければならない。この手続きをしてくれる場所が隣市にある県の保険事務所。病院を出て、その足で書類をもらいに向かう。

 総合庁舎の駐車場はやけに混んでいて、止められたのは玄関から遠い一番奥。そこからぼやきガメに寄り添ってゆっくり歩く。ほんの数十メートルがやけに遠い。総合庁舎のエレベーターでやっと2階に上がり、保険事務所へ。

 特定疾患の説明に出てきたのは年配の女性。手続きについて説明を聞く。5、6年前に別の病気で認定を受けたことがある怠けウサギ(完治)その時は受付け日から90日さかのぼって、医療費の支給があった。現在は受付け日からの支給だという。「制度が変わったのですか?」と聞くと「いいえ、前からこうです!」と言い切る担当者。「5、6年前は90日さかのぼって支払いがあったのですが・・・」と言うと「そんな昔のことは知りません。」はぁ?こっちは確認しているだけでイチャモンつけてるわけではない。5、6年前に実際に支給を受けているのだ。思わずムカッ!(-_-メ) せめて「現行では受付け日からになっています。」くらいの言い方をして下さいな。

#昼休み近くだったので、担当者がいなかったのではないかと思いますが、保険事務所の他の人の対応は良かったので残念。「だっからおばさんは〜〜(`_´)」っと言われる元になるんだから、同じおばさんとしても残念です。

 書類をもらって、一旦自宅へ帰る。病院のベッドになんて、なるべくいたくないので、昼食も自宅でとって、K先生と約束のある午後4時より少し前に病院へ。病室は6人部屋で怠けウサギは一番窓側の奥。


 午後4時過ぎよりK先生からカテーテル検査について話を聞く。この国立病院には、患者や家族が医師から説明を受ける為の部屋がある。長テーブルと折畳み椅子と、ビデオを再生する装置と山のようなビデオ、心臓の模型が置いてある狭い部屋。ここで明日のカテーテル検査について、何を行い、何を調べ、どういう危険性があるかの説明を受けた。

#あとでK先生から聞いた話では、手術中やカテーテル検査などのビデオを見ながら説明することもあるそうです。たぶんX線で撮った内臓の映像でしょう。

 怠けウサギ心エコーで見ると心臓は左心室が一部動いていない。この部分がどうなっているかを調べるのが主な目的。怠けウサギの現在の状態は、

1.房室ブロック(1〜2度)→心臓の刺激伝導系の異常→心臓の電気の流れが悪く、心臓を動かす命令がちゃんと伝わっていない。

2.軽度の心不全の兆候→軽労作に伴う呼吸困難→ちょっと動いただけで息切れ。

3.検査結果から→血中ACGの値が高い。胸部CTで肺に影がある。(ただしガリウムシンチ心臓MRIでは異常は認められず)

以上より心サルコイドーシスの可能性が高い。確証を得るためと今後の病状の悪化に備えてカテーテル検査を行う、ということだった。

カテーテル検査で何をやるかというと、

1.冠動脈造影検査→虚血性心疾患を除外するため。

2.左心房造影検査→心臓壁の様子を見る

3.心筋生検→心臓の組織を取ってくる(サルコイドーシスの発見のため)

4.右心カテーテル検査→???(何のためにしたのかよく分からない)

5.電気生理学的検査→ペースメーカーを入れる場合備えてに、心臓の電気の流れを調べる。

 これらについてK先生はひとつひとつ図を書いて、あるいは心臓の模型を示しながら説明した。図を書いた紙は2枚複写になっていて、説明した医師の署名を入れるようになっている。1部はカルテへ、もう1部は家族が持って帰れる。説明はわかったようなわからないような。説明されても具体的なイメージはわかない。カテーテル検査が必要らしいということがわかった。。。かな?

 この説明の中でもう一つ重要なのは検査のリスク穿孔(心臓に穴が開く)塞栓症(血の塊が出来て、他の臓器の血管が詰まる)解離(血管壁が壊れる)狭心症心筋梗塞(心臓の血管が詰まる)ショック(造影剤によるアレルギー)不整脈感染症など・・・500〜1000分の1頻度で起こるという。

 エ〜っ!こんなにリスクがあるのぉ!!蒼くなる怠けウサギぼやきガメも「大丈夫なんですか?」とK先生に不安を訴える。「この病院では私の知るかぎりで、去年1件、検査後に安静にしないで動いてしまって出血した人がいるくらいです。」と、言われてもぅ。不安。「検査を行うのは年に100件以上こなしているベテランの医師です。」K先生がやるわけじゃないんだ。外来の時隣の診察室にいるY先生かな?やっぱり不安。「私もその時立ち会いますからね。」と言われても・・・もしもの時に備えて、「少しでも可能性のあるリスクについては説明」ということは頭で分かっていても、不安は残る。「大丈夫ですから」とK先生に励まされて、検査の同意書にサインをする。続いてぼやきガメも。

 怠けウサギは運が強いから大丈夫、たぶん大丈夫、大丈夫だと思う、大丈夫じゃないかな・・・ちょっとあやしい・・・・不安だよう。。。。

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危険がいっぱい?
〜心臓カテーテル検査

12.3(水) 朝7時頃から病棟は動き出す。まず体温血圧脈拍血中酸素濃度の測定。若い看護士さんがやってきた。怠けウサギの血圧は低く、脈は40回/分程度。「運動をやっていて脈が遅いんですか?」「いいえ、脈は病気の心臓のせいで。血圧は生まれつきです。」起き抜けはボーッとしている怠けウサギ、「お食事です。」といわれても勝手がよくわからない。食事がトレイの半分温かくて(煮物や焼物、みそ汁等)、半分冷たく(サラダやお浸しなど)なっていることに感動。もそもそ食べる。さあ今日はカテーテル検査

 昨日カテーテル検査をした同室の人から、実際の様子を聞く。年配の恰幅のよい明るい人で、気さくにいろいろ教えてくれた。カテーテル検査室がけっこう寒いこと、検査後動けないので、水分は枕元に置いておいたほうがよいこと、動いてよい時間はあらかじめ計算しておいて、看護士さんに言わないと忘れられることがあることなど。

 今日カテーテル検査を受けるのは同室ではもう一人いた。この人は怠けウサギの直ぐ前に検査する。やっぱり同じように不安そう。怠けウサギは3番目の午後2時半からの予定である。

 検査までやることがないので持ってきたパズルの本で暇を潰す。午前中にK先生が顔を出す。「御気分は如何ですか?」って爽やかに聞かれたって・・・。お昼は禁食。別にお腹がすいたわけじゃないけど、つまんない。


 午後2時前頃、前の番の同室の人が検査を終えて帰ってくる。その後直ぐに、怠けウサギの番。看護士さんが呼びに来てしまった。早すぎるぅ〜。「御家族の方は検査中はいて下さい。」と前日K先生言われていた。「2時半って言ってもきっと遅れるから3時過ぎだね。」なんて言っていたぼやきガメはまだ来ない。

 いろいろと検査前の仕度やら着替えやらをしているうちにぼやきガメの妹のMiさん到着。顔を見てちょっとほっとする。ぼやきガメもやっと間に合う。導尿(痛!)やら、点滴やら、いろいろくっつけられ、ストレッチャーに乗せられる。いよいよ1階のカテーテル室へ。


 カテーテル室に着いて、ストレッチャーから降り、自分で検査のベッドに移る。大きな画面がついた巨大な金属カプセル風の機械の横に狭いベッドがちょこっと付いている。検査室の中には、病棟で見たことのある若い看護士さん一人、割烹着のような緑色の手術着のK先生とY先生、上下繋ぎの白い手術着のようなものに身を包んだ男性二人。けっこう大人数。

#あとで分かったのですが、男性二人はペースメーカーのメーカーの人でした。ペースメーカーの機械系のチェックはこの人たちがやっていたようです。この時は、心臓の電気系のチェックのための機械操作のためにいたのです。

 怠けウサギ鼠径部の動脈から入れるので、太股の辺りを消毒される。「少しチクっとしますよ」麻酔を打った。何をされているかよく分からないが、ぐっと押されるような圧迫感鈍痛が足の付け根に来る。カテーテルの管を入れているようだ。血管心臓は痛みを感じないので、変な圧迫感のみを感じる。

 気が付いたらベッドの縁をギュッと掴んでいた。腕がしびれてくる。「大丈夫ですか?」定期的にK先生が聞いてくる。昨日の話では「点滴に薬を入れて少し意識落とした状態で検査しましょう。」といってたのに、そんな様子はなし。意識もハッキリしている。話が違うよお。

 カテーテル検査血管を入れて、心臓まで持っていき、その管を通して様々な器具を使い、検査を行っていく。検査されている怠けウサギは、覆いを掛けられているので、何をされているか分からない。たまに圧迫感が強くなり鈍痛のようなものを感じる。「うっ、痛い(みたい)。。。」と呟くと慌ててY先生麻酔を足す。

 何度目かのK先生の「大丈夫ですか?」に「腕がしびれてきているんですが」というと、「だいぶ緊張しているようですね。」と点滴に何か薬を足した。腕の痺れが緩んでくる。

 「あ、大丈夫だから、落ち着いて、大丈夫大丈夫。」突然Y先生が大きい声を出す。何となく胸元がぶるぶる震えるような感じがある。怠けウサギには何が起こったか良く分からない。別に痛くも痒くも苦しくもない。少しして、スタッフが平静に戻る。

#この時たぶん心室細動が起っていたと思われます。ぶるぶるしたのは電気的な何かをしたのかなあ。まな板の上のコイの怠けウサギには何が起きているかよくわからなかったのです。

 しばらくして再びK先生の「大丈夫ですか?」「あとどの位(で検査終了)ですか?」と聞く。Y先生に聞いてくれて「あと心臓の組織を取って終わりなので30分位です。」まだやるのぉ。同じ姿勢をしているのにも疲れてきた。

 「ハイ、これで管を抜いて終わりです。」とY先生。足の付け根にまた圧迫感と鈍痛がくる。「痛っう。」「押される感じですか?」うなずくと「あと少し我慢して下さい。」足の付け根の痛みが少し強くなり、その後解放感が来る。

 足の付け根に厚いガーゼのようなものを当てられ、ガムテープのような物凄い絆創膏で、ギュッと固定。さらにそのうでに丸い綿球(?)のようなものを当ててY先生が抑えている。抑えながらK先生やスタッフに何か言っていいるが、内容は専門的で良く分からない。うまくいった、途中のことは問題ないといった内容かな。笑いながら話す様子に自分のことをネタにされているようで、何となくムッ。怠けウサギには「一番動いていないところと、心臓の中隔の組織を全部で4箇所取りました。」という話。ともかく終わってホッとする。

 止血終了後、今度は何人かの手でストレッチャーに移され、病室へ。途中検査終了を待っていたぼやきガメMiさんの顔を見て、安堵。やっと、やっと終わった。検査終了午後5時頃。


 病室につくと「ストレッチャーの移動お願いしまーす。」と声がかかり、手の空いている看護士さんが7〜8人集まって来た。それぞれベッド上やベッドの回りに陣取り、シ−ツごと怠けウサギをベッドに移す。「せーの!」ズルッという感じ。主力は入院の時に話をした男性看護士さん。

 病室に落ち着くとY先生K先生が現れる。カテーテル検査の簡単な結果をぼやきガメMiさんに報告。やはり「虚血性心疾患の兆候は全く無し」「生検の結果が出次第ステロイド治療」とのことだった。

 前日のK先生の説明で「造影剤を身体から出すために水分をたくさん取って下さい。」ということだったので、ぼやきガメが500mlのペットボトルのを5〜6本持ってきて、枕元に並べてくれていた。帰り際にY先生が「水分はたくさん取って下さい。」と言うので「ハイ、これだけ(水を持って来て)あります。」と言うと「そんなに摂らなくてよろしい!」ウ〜ン、Y先生とは性格が合わない。


 ぼやきガメMiさんが水のペットボトルにストローを入れてくれたり、回りを寝たままでとどくように片付けてくれた。あとは怠けウサギは横になっているだけ。「じゃあ、帰るね。」お二人さん、付添お疲れさま。

 二人が帰って1時間ぐらいの午後7時半頃、少しベテランの看護士さんが食事を持って来た。怠けウサギは、検査後6時間は出血の危険があるので絶対安静。この間は全く動けないので食事は寝たまま食べれるものとは聞いていたが、来たのは食パン2枚とマーガリンとジャム、パックの牛乳。これだけ。怠けウサギはこの時、口の中がパサパサしていたので、パンはちときつい。マーガリンとジャムもあまり好きではない。おかずはいいから、果物とか生野菜なんかがあるの良いのに。看護士さんがベッドの傾きを操作して少し頭を高くしてくれる。「ゴメンね、こんなので」と言って、パンにマーガリンをつけて渡してくれた。冷たいパック牛乳のおいしかったこと。パンを食べてみてお腹がすいていたことに気が付いた。何とか流し込んで、さあ、これから12時頃まで安静。カテーテルを挿入した後の右足は動かしてはいけない。やだなぁ。

 一時間ごとに看護士さんが回って来て、怠けウサギ様子を尋ね、尿量などをチェック。右足は動かさないようにしているのでだんだん痺れてくる。寝返りもしたいが、ダメ。少しウトウトする。回ってきたさっきのベテラン看護士さん「水は飲めてる?」大丈夫とわかると点滴をはずしてくれた。うっとうしいものが一つ減った。でも針はそのまま。「先生に聞かないとはずせないの」ちょっとがっかり。 

 時計の針がゆっくり進む。体中が凝ってくる。11時半頃、そろそろ傷口を圧迫しているガムテープのような物凄い絆創膏をはずせる時間。同室の人のアドバイス通りに看護士さんに「もういいんじゃないですか?」と。ベテラン看護士さんは傷口を眺め、「もうちょっとね、ジワジワ出血しているから。」とまたもとに戻す。まだかぁ。看護士さんに声をかけるのをちょっと早まった。はずしてくれない看護士さんが恨めしい。

 1時間後、やっとガムテープのような物凄い絆創膏をはずせる。うっとうしいものもう一つ減る。ふう、まだあと1時間安静。少し右足を動かしてみる。痺れた感じがほぐれていく。K先生が様子を見に来る。「点滴の針はずしてもいいですか?」と聞くと「あら、まだ付いていたの」とばかりに抜いてくれた。うっとうしいものまた一つ減る。

 さらに1時間後、午前1時過ぎ。回ってきた看護士さんが導尿を外してくれる。これでくっついていたうっとうしいものが全て取れる。やっと寝返りもできる。横向きに寝られる喜びを感じつつ丸くなって、眠る。Zzzzz・・・・・

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ちょっと一休み
〜カテーテル検査後

12.4(木)  明け方お腹がすいて、Miさんが持って来てくれてあったクッキーをつまむ。そのあと再び眠る。朝看護士さんの、検温で目が覚める。眠い。いつものごとくぼ〜としている。

 トイレに行くと、物凄い排尿痛。出血はなかったが涙が出るくらい痛かった。導尿の時に傷つけられてかな?お腹の辺りが痒いので見てみるとやっぱり。例のガムテープのような物凄い絆創膏のおかげで見事かぶれている。絆創膏を貼ったところは全部まだ赤いテープが貼ってあるみたいに真っ赤。かゆ〜〜〜い。下腹の方と、カテーテルを入れた腿の付け根は膨らんだお腹で見えなかったが、ここも物凄いことになっていた。あんまり痒いので、ぼやきガメにウチにある痒み止めを持って来てもらうことにする。

 爽やかにK先生が現れる。「今日は眼科と、皮膚科に受診していただきます。サルコイドーシスの話はしてありますから。」とのこと。その後午前中はぼーとして過ごす。2度目のトイレの排尿痛はかなり楽だった。ホッ。


 午後からまずは眼科。暗やみの中にいたのは、怠けうさぎとさほど年は変わらないと思われる女医さん。おかっぱの黒髪に白い肌。これが真夜中だったら怖いかも。机の上にハローキティの人形がある。小ウサギが喜びそう。小さい子のためかな。豆電球のような光で目を照らしつつ、拡大鏡のようなものの隙間から目をのぞき込んで、「右を見てくださーい。左を見てくださーい。次は上・・・・」あっちこっち見た後「異常はないようですね。」眼科終了。

 その後皮膚科。今度は男性医師。色白で小柄。両膝と両肘を見て、「異常はないようですね。」これで終了。ちょっと拍子抜け。

#この時二人共若く見えましたがそれぞれの科の医長先生だったようです。サルコイドーシスは見たことがない医師だと見逃すことが多いと聞いていたので、後で分かって納得。


 夕方、K先生が現れ、今後の話をする。ぼやきガメと共にカテーテル検査の結果をこの前と同じ部屋で聞く。

 怠けうさぎのカテーテル検査の結果は、やはり「虚血性心疾患の兆候なし」「生検の結果が出次第ステロイド治療開始」「心臓の電気伝導系は普通のペースメーカーでOK」ということだったが、これだけでは終わらない。

 「房室ブロックが2度まで進んでいますので来週早々にペースメーカー埋め込み手術をしましょう」とK先生。へっ?カテーテル検査だけで帰れるんじゃなかったの?「なるべく早いほうが良いので、金曜日が手術日ですが特別に火曜日に手配しました。」えっ?そんな早く?そんなに悪いの?ペースメーカーの埋め込みは半分覚悟していたが、ショック。やっぱり怠けうさぎの心臓はちゃんと動いていないんだ。

 「検査中に心室細動が起きましたので、除細動器の埋め込みが必要になるかも知れません。そのためペースメーカー右側に入れます。」除細動器?何?始めて聞く言葉である。K先生の話では心室細動が頻繁に起きる場合、命の危険があるので、一刻も早く電気ショックを与えなければならない。そのための機械(除細動器)を将来埋め込む余地を残すため、ペースメーカーは通常はだが、怠けうさぎに入れるという。よくわからないが怠けうさぎの心臓は大変なことになっているらしい。

除細動器について(関西ICD友の会)

 「検査中の心室細動は、心臓そのもののためか、検査中どこかに触ってしまったためかは分かりません。」とのこと。ということは、今後心室細動が全く起きないということもあるんだ。そうならないかなぁ。除細動器なんて入れないで済めばそれに越したことはない。

 K先生は更に説明する。除細動器のリードと共通で使えるペースメーカーを探していること。執刀はK先生ではなく心臓外科の医師が行うこと。当然といえば当然だが。手術は局部麻酔で行われること。ええ?!全身麻酔じゃないの?と、いうことは手術中ずーっと意識があるということ?ペースメーカーの手術中は意識がないから楽勝(何が?)と思っていた怠けうさぎK先生は「全身麻酔にすると、気管に挿管しなければなりませんし、回復も遅くなります。局部麻酔の方が安全なんですよ。」とこともなげにいうが。

 「生検の結果が出次第、ステロイド治療となります。感染の危険があるので、だいたい3ヶ月くらいは入院していただきます。」何度も聞いてはいるが、これから3ヶ月となると3月。子ウサギの卒業式にでられないかも。お正月もたぶん帰れない。もともとは1週間の検査入院だけのつもりだったのに。

 「今週末、外泊したいのですが。」とステロイド治療を始める前にいろいろやっておきたいことが山のようにある怠けうさぎ「お勧めできません。」とK先生。「房室ブロックは進んでいます。モニター(心電図)でもかなり捕まっています。いつ倒れてもおかしくないんですよ。」実感はないけどそんなに悪いの。でも、困る、やらなくちゃならないことが・・・そう思ったら涙が出てきた。まずい、こんな簡単に涙が出るなんて。K先生も困ったらしく「くれぐれも無理しないように、必ず誰か一緒にいて下さいね。」仕方が無いという感じで外泊許可。これで、ともかくいったんは家に帰れる。


12.5(金)  K先生に「カテーテルの絆創膏のあとが痒いのですが。」と言うと「これでもか!」というくらいたくさん入った痒み止め軟膏を出してくれた。「こんなに使いきれるかなぁ」という大容量。・・・K先生って見かけによらず豪快な性格だったのね。

 昼過ぎに看護士さんに「ホルター心電図を付けてもらって下さい。」といわれ心電図室へ。検査技師さんに電極をモニター心電図のものからホルター心電図のものに付け直してもらい、ホルター心電図をセット。明日、はずしに来ることが出来ないので、電極の外し(剥がし)方や、電池の取り扱いなど念入りに教えてもらう。本体をウエストポーチのように腰に着けてセット完了。うっとうしいけどしょうがない。24時間の辛抱。

 ぼやきガメが迎えに来て帰宅。


12.6(土) 昼過ぎにやっとホルター心電図を自分ではずす。スッキリ。この後子ウサギと一緒に入浴。入院以来久しぶりのお風呂。湯船に浸かると少し苦しいので長時間は入れない。それでも、さっぱりして満足。

 コーヒー中毒に近い怠けうさぎ。普段は一日最低1杯は飲む。ぼやきガメがマンデリンの深煎りを淹れてくれて久々に呑んでみるがさっぱり味がしない。でも、美味しかったことにする。

 夕方ぼやきガメの長姉のTa姉の御主人のIzさん来る。山のようにお土産(もちろん食料)をかかえて。忙しくて大変なのに、2週続けて二人で順番に様子を見に、そしてみんなを元気づけに来てくれた。よって、その夜は大宴会!みんなに笑顔が戻った。


12.7(日)  ぼやきガメと細々したものの買い出し。3ヶ月間怠けうさぎがいなくてもなんとかなるように用意をする。お正月に着る服、新しい下着や靴下のしまってある場所など子ウサギぼやきガメに教える。ちゃんと頭に入っているか・・・不安だ。

 この日の夕食は日曜料理人Izさん子ウサギに手伝わせ(実は邪魔なだけ?)ながら料理の腕を振るってくれた。みんなで再び宴会をして、Izさんを送りながら病院へ。

Izさんの料理の腕はプロ級で、和洋中何でもOK怠けうさぎがワケのわからない食材を買ったときはTa姉経由でヘルプメールを入れて、料理法を教えてもらいます。怠けうさぎの歩くレシピ集?

 病室について、みんなとお別れ。ちょっと寂しい。本当に寂しいのは子供たちか、ぼやきガメか。長期入院に備えて持って来たものを棚にしまう。狭いのであっちを開け、こっちを開けしてなんとか整理する。ベッドの上で動いているだけなのに息切れ。ふー疲れた。あとは寝るだけ。もうやることがない。

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